工場の事務所で、天井埋込の蛍光灯をLEDベースライトに入れ替えました。台数は100台弱です。

器具はパナソニックの一体型LEDベースライト iDシリーズ。仕様図と施工説明書を読み込んでから現場に入りました。

交換前の事務所。Hf蛍光灯2灯用の埋込器具が並ぶ
交換前の事務所。Hf蛍光灯2灯用の埋込器具が並ぶ

最初にやるのは養生

作業に入る前に、机・PC・複合機をすべてビニールで覆います。

今回は天井ボードの切断はありません。それでも養生は省きません。

器具を外すと、天井裏の粉塵やボードのカスが必ず落ちてきます。

真下にあるのは、お客様が毎日使っている机と機器です。

照明がきれいに付いても、机の上が粉だらけなら仕事として失格です。

机・PC・複合機をビニールで養生
机・PC・複合機をビニールで養生

選んだ器具

「6900lmタイプ」はライトバーの区分です。

本体と組み合わせた器具として出る光は6680lm。カタログの見出しの数字と、実際の器具光束は分けて見ます。

電源はライトバーに内蔵されています。

本体に安定器を持たないので、交換後の点検はライトバー単位で済みます。

交換前の器具。Hf蛍光灯2灯
交換前の器具。Hf蛍光灯2灯

撤去は「検電してから」

ランプを外し、反射板を外すと、電源線と端子台が見えます。

ここで必ず検電器を当てます。ブレーカーを切ったつもりでも、回路の取り違えはあり得るからです。

無電圧を確認してから電源線を外し、先端はテープで絶縁。

本体を吊りボルトのナットから外して、撤去は完了です。

ランプを外した状態
ランプを外した状態
反射板を外すと端子台と電源線が見える
反射板を外すと端子台と電源線が見える
検電器で無電圧を確認
検電器で無電圧を確認
外した電源線の先端をテープで絶縁
外した電源線の先端をテープで絶縁
吊りボルトのナットを外して本体を撤去
吊りボルトのナットを外して本体を撤去

開口と吊りボルトを確認する

新しい本体の埋込穴は300×1257mm。

取付ボルトはW3/8またはM10、ピッチは600か800、天井面からの引込代は35〜90mmと仕様図にあります。

撤去後の開口から天井内をのぞき、吊りボルトの位置と長さ、配管との干渉を確認します。

仕様図の数字を、現場の寸法に当てはめる作業です。

撤去後の天井開口
撤去後の天井開口
天井内。配管と吊りボルトの位置を確認
天井内。配管と吊りボルトの位置を確認

本体の取付と結線

本体を吊りボルトに固定し、電源線を端子台へ。

端子台は L・N・アースの3極。電線は単線φ1.6またはφ2.0、むき長さは10〜14mmです。

施工説明書には、三相電源の場合は接地側を必ずN側に、スイッチは非接地側に入れるよう書かれています。

逆につなぐと、うなりや消灯時の点滅の原因になります。色で判断せず、どちらが接地側かを確かめてから差し込みます。

新しい本体を取付
新しい本体を取付
端子台へ L・N を結線
端子台へ L・N を結線

ライトバーの取付

ライトバーは「引っ掛ける → コネクタをつなぐ → キックバネで押し上げる」の3手順です。

コネクタは「カチッ」と音がするまで差し込みます。接続が甘いと発熱の原因になります。

ライトバーには向きがあり、本体の△マークに合わせます。

片側に寄せて付けると隙間ができるので、中央に収まっているかも確認します。

ライトバーのコネクタを接続
ライトバーのコネクタを接続
引掛け金具でライトバーを仮掛け
引掛け金具でライトバーを仮掛け
ライトバー取付完了(消灯時)
ライトバー取付完了(消灯時)

点灯

これを100台弱、1台ずつ同じ手順で繰り返します。

台数が多いほど、検電・結線・コネクタの確認を省かないことが品質になります。

全数を点灯させて完了です。

交換後の事務所
交換後の事務所
点灯した器具
点灯した器具

一般照明用の直管形蛍光ランプは、2028年1月から製造と輸出入が禁止されます。

今ある蛍光灯を使い続けること自体は禁止されていませんが、交換用ランプはいずれ手に入りにくくなります。

器具ごと替えるLED化は、ランプ交換の延長ではなく電気工事です。

仕様図で開口・ボルト・結線条件を確かめてから入る。今回もその手順で進めました。

この記事は note にも掲載しています。

note版「事務所の蛍光灯100台弱をLEDベースライトに交換」